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Carl Zeiss Planar T* 85/1.4

Carl Zeiss Planar T* 85/1.4というと、名玉と言われているレンズですが、
自分にとっての印象は、???のクセ玉の部類に入るレンズです。
たぶん所有している人、過去に所有したことのある人も同じような感想なのではないでしょうか?

特に旧京セラコンタックスから出ていたカールツァイス プラナー T* 85/1.4は、
開放ではにじみが多くてピント合わせは至難の業、(その上、製品の個体差も大きかった)
純正状態のRTS3でのピント合わせは、神のみぞ知る偶然の世界でした。
(その後、スクリーンを谷山さんの社外品に替えて多少解消)

実際、国産の同等なレンズ群と数値的に厳密に比較してみると、
それほどでもないどころか、えっ、こんなもんなの?というデータがのこっています。
(アサヒカメラテストなど)
とても高性能レンズには思えません。

このレンズは今から30年以上昔の1970年代に生まれました。

1970年代・・・国産レンズの性能は解像度一辺倒の時代でした。
解像度・・・わかりやすくいうと新聞を複写してどれだけ細かな文字まで読めるか、一コマのフィルムにどれだけの文字数が入れれるか、といった性能です。
その中で登場した旧ヤシカ・コンタックスのレンズ群は、初めてレンズにMTF性能曲線表を添付して
解像度よりもコントラスト再現の重視をうたったレンズでした。
コントラスト再現性というのは、わかりやすくいうと黒バックでカラスの撮影とか、白バックで雪だるまの撮影とか、微妙なトーンをちゃんと出して立体感が出せるかという性能です。それまでの国産レンズはあまり重要視されていなかった性能でした。解像度の方がシャープに見えるので写した後わかりやすい性能だったからね。

空気感を写せるレンズ

このレンズが「絵画的」と言われるゆえんはここにあるのでしょうね。

そして自分がこのレンズがすごいなあと思うのは
1970年代の初頭、今から40年近く前に、
すでにこのレベルのモノを作っていたことです。

当時それは別次元の超高性能レンズでした。
国産レンズの設計者にとっても大変なカルチャーショックだったらしく
それ以来、これをお手本に追いつき追い越せで、現在の国産レンズのレベルがあります。
ようやく追いついてきたのは近年になってからのことでした。

そんなレンズなんですけど
デジタルになってから、完全にお蔵入りしていて、カメラ棚の肥やしとなっていました。
それを、試しにEF85/1.8と撮影の比較をしてみたら、色の再現とその柔らかさに再び興味を持ってしまいました。
フィルムの頃は、普段からあれこれテストしていたけど、デジタルになってからその場で見れるのでテストする機会が極端に減っていました。
あらためてテストの重要性を認識した次第です。


プラナー85/1.4開放
e0174646_0144336.jpg

EF85/1.8開放
e0174646_0153969.jpg

もちろん同じ条件で撮影してます。
EFの方がアンダーに写ります。
色に至っては晴れの日と曇天くらいの違いが・・・


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by misawa-world3 | 2009-03-10 17:35 | なぜ?Planar T* 85
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